ーアウトソーシングと人材派遣の違いー

今回のブログではアウトソーシングと人材派遣についてお話させていただきます。

アウトソーシング

◆アウトソーシングの専門会社が委託された業務を遂行する
◆業務の遂行や成果物の納品によって対価が発生する
◆アウトソーシングの専門会社が業務指示を行う

人的資源や必要経費の削減を一番の目的に、アウトソーシングを取り入れることが一般的でした。近年は、これに加えて、従業員をより付加価値の高いコア業務に集中させることで、企業競争力を強化させるための手段として選ぶ企業が増えています。
またアウトソーシングは人手不足問題を解消し、社内業務の効率化と生産性向上を図る方法の一つとしても注目されています。

《適した業務》
直接的には利益を生み出さないノンコア業務や、ルーチンワークで解決できる業務、内製すると経費がかかる業務などがアウトソーシング向け

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【人事業務(労務管理・採用)】
従業員の採用や労務管理に関する仕事には、雇用手続きなどルーチンされた定型業務があります。そのため専門性の高い企業へアウトソーシングを行うことで業務の質を保ちつつ、工数を「業務プロセスを整理」「ECRSの原則で工程を見直す」「優先順位をつける」「担当者と作業範囲を決定」「新しいプロセスに沿って作業を実施する」「削減効果の評価」などの手法による削減や効率化といった効果を見込むことも可能でもあります。

【経理業務・給与関連業務】
給与の支払いや年次ごとに発生する年末調整といった経理業務や給与に関する業務は、多くが定型的なタスクでありながら高い専門性を要します。そのため、限られた人材で円滑に処理を行うことが難しい場合もあります。各手続や法制度に精通した専門会社へ委託することで、業務の属人化を防ぎつつ業務の遂行をより安定的に整えることが可能になります。

《メリット》

  • コア業務に集中できる

外部に業務を任せることで、業務内容の変更がない限り、その業務に関する管理を任せることができます。その為、自社の社員がコア業務に集中できます。

  • コスト削減

自社で採用し、業務を遂行できるようになるまで育成するという時間がなくなり、またオフィスやパソコンなどのファシリティにかかるコストも抑えられます。

  • 専門的なスキルを活用

自社でリソース不足だとしても、プロフェッショナル人材に業務を委託することで解消されます。また、人材不足の解消、業務の品質向上や効率化にもつながります。

《デメリット》

  • 情報漏洩

自社の情報を外部企業に共有するので、このような事が起きる可能性はあります。未然に防ぐために、委託先の企業については事前に十分な確認が必須です。

  • 業務管理が十分できない

自社の社員による直接の業務管理ではないので、管理が行き届かなくなる可能性はあります。日々、コミュニケーションを図り、業務の進捗状況、異変をすぐに把握できる環境づくりが必要です。

  • ノウハウが社内に蓄積しにくい

委託先による業務遂行のため、この間得られるノウハウや学びを知る機会が減ってしまいます。業務の進め方や、ノウハウを定期的に共有してもらうことがポイントです。

人材派遣

◆派遣会社が人材を派遣し、その派遣スタッフが業務を遂行する
◆人材を派遣し、その派遣スタッフの労働によって対価が発生する
◆派遣先企業の従業員が業務指示を行う

定義

「働き手を雇用する専門会社」から「人材を必要とする企業」へと人材を派遣するサービス形態です。主に「登録型派遣」「紹介予定派遣」「無期雇用派遣」の3つのタイプに大別されます。

・登録型派遣…一定の契約期間内のみ派遣会社が派遣労働者を雇用し、派遣先企業へ派遣

・紹介予定派遣…あらかじめ定められた派遣期間の終了後、派遣先の企業と派遣社員の合意をもって、派遣先企業の直接雇用に切り替わる契約形態

・無期雇用派遣…派遣会社の従業員自らがA社、B社とさまざまな企業で働く形態であり、人材を必要とする派遣先企業の有無に関わらず派遣会社との雇用が維持されていることが特徴

《適した業務》
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【販売・接客業務】
実店舗を構えている場合は、現場での販売・接客を行うスタッフが必要不可欠です。しかし、事業内容や規模、繫忙期などのタイミングによっては自社のリソースのみで全てをまかなう事が困難な場合があります。
そこで必要に応じて人的リソースの確保を一定期間行うことが多くあります。

【開発業務】
一般的に研究開発業務と総称されています。メーカーなど各企業の従業員が従事するケースが殆どですが、各分野に精通したスペシャリストが在籍する派遣会社を活用する企業も存在します。
株式会社CHIYOの場合は、飲食業おける商品開発業務を一括してお引き受けいたします。

【マーケティング業務】
マーケティング関連の業務においても、スキル・知識を備えた人材を派遣会社から必要に応じて確保できます。特にウェブマーケティングなどでは、費用対効果などの改善・分析に、ある程度の指標が存在することが殆どで、達成度を可視化するためにもマーケティングに特化した人材を抱える派遣会社に依頼するケースが多いようです。

 

《メリット》

  • 必要な時期に必要なスキルを確保

人手が足りない繁忙期だけ、自社担当者が長期休暇で不在の時だけ、など臨機応変な活用が可能です。

  • 確実な業務管理

直接、自社の社員による業務の指示が出せるため、業務管理を確実に行え、進捗状況の直ぐに把握出来ます。

  • 情報漏洩のリスクを抑制

自社のセキュリティ内での業務遂行のため情報の閲覧や持ち出しも未然に防ぐことができます。

《デメリット》

  • 派遣社員への指示出し、育成のコスト

一定のスキルを持っていたとしても、自社のやり方を覚え、社内の雰囲気などに慣れてもらうには時間を要することが予想されます。また入れ替わるたびに引継ぎ業務などの時間も費やされるでしょう。

  • 雇用形態によっては期間に上限

例えば、有期雇用派遣の場合、一つの派遣先に就業できる上限が定められています。長期的に検討している場合は慎重な判断が必要です。また、あらかじめ派遣元と派遣先との間で「何をどう、いつまでに対応するか」のように内容を契約書で取り決める必要があり、契約内容と異なる業務やイレギュラーへの対応などは依頼できないという事が発生することも予想せれます。


昨今、飲食業界はコロナ禍から回復傾向にあると言われています。外食市場規模が前年度同月136.4%と売り上げが回復しているようです。(一般的な市場調査によるものです)
しかし以前より、このブログでも記しているように飲食業界は慢性的な人手不足に悩まされています。それに併せて新型コロナウイルス感染症の飲食業界への打撃は皆さんもご存知だと思います。
たとえ回復傾向であるとなっても、求職者の方々は飲食業界の先行きを不安視し、感染リスクを懸念しているというのが、飲食業界を敬遠する要因ともなっています。
売上の回復の兆しが見えてきても人員不足で店舗運営に支障が出ている企業も十分にあり得ます。

 

スポット、固定の曜日、時間帯などなど店舗によって状況はそれぞれだと思います。
様々な業態、イベントに携わってきた株式会社CHIYOのスタッフは前述したように『飲食業界』でのプロフェッショナルです。
皆様のお悩みを解決できる最善のサポート内容をご提案させていただきます。
是非お気軽にお問い合わせください。

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