今年最後のブログでは飲食店の運営で大切な対策についてお話します。
飲食店は万人受けするお店作りは難しいです。よってターゲットに合ったお店作りが必要です。お店作りにおいてマーケティングがとても重要になっております。
マーケティングのメリット
◆ニーズの変化に対応◆
トレンドや時代背景の変化もキャッチできるようになるため、ユーザーに必要とされるサービス提供が可能になります。
新型コロナウイルス感染症対策の重要性が叫ばれるようになった当初はデリバリー需要が急激に高まり、多くの飲食店が各デリバリーサイトの導入に着手したことなどが挙げられます。
◆新規顧客の獲得◆
自店舗を認知していなかったユーザーに来店を促すことも可能です。
Attention(注目):商品やサービスを知った段階
Interest(興味・関心):興味や関心を持ち始めた段階
Search(検索):検索したり口コミを見たり商品やサービスを自発的に調べる段階
Action(行動):商品やサービスを購入した段階
Share(共有):商品やサービスの評価や感想を周囲に知らせる段階
このように自店舗を利用するまでの心理プロセスを活用してみましょう。
◆顧客のファン化◆
マーケティングに取り組むと、顧客のニーズにマッチしたサービス提供が可能になります。
その結果、顧客の満足度は自然に向上するため、リピート率のアップも期待できます。
例えば、お店の評価や意見をサービス改善の参考にすれば、お客様が求めている店舗に近づけます。直接、ご意見を伺うのは勿論のこと、オンライン上でも収集することも可能です。
分析方法
◆5P分析◆
Product:商品やサービス、ブランディング
Price:価格や支払方法
Promotion:宣伝行動
Place:流通経路、エリア
巧く活用すれば提供する商品やサービ、価格などが自店舗のターゲットに適しているかチェックができます。
5つ目のPは特に決まりはないですが、加えることで競合店との差別化をはかりやすくなります。
ex
People(人々):商品に関連のある人々
Popularity(人気や大衆性):商品やサービスの人気
Process(業態プロセス):商品やサービスサービスが顧客に届くまでの過程
Package(デザインや包装):商品の包装やデザイン
Proofile(顧客管理):顧客に関する分析
Physical evidence(物的証拠):提供する商品の安全性を伝える要素
◆SWOT分析◆
自店舗を取り巻く環境を「内部環境」と「外部環境」の2つに分けて考えるフレームワークの1つです。
活用することで自店舗の強みや弱みを客観的に確認できるようになるほか、外部環境のプラス面やマイナス面も可視化できるため、適切なマーケティング戦略と言われています。
Strength(強み):自店舗の長所や得意項目
Weakness(弱み):自店舗の短所や苦手項目
Opportunity(機会):自店舗にプラスに作用する外部環境(社会や市場の変化など)
Threat(脅威):自店舗にマイナスに作用する外部環境(社会や市場の変化など)
シチュエーション別に戦略を立てる際にも役立ちます。
オシャレなお店で、美味しい料理を提供していても、お客様のご来店がなければ運営は成り立ちません。
そこで昨今最も重要とされているマーケティング手法の1つでもあるMEO対策について簡単にご説明いたします。
MEO対策とは
「マップエンジンの最適化」を意味します。聞き覚えのある【SEO対策】とは「検索エンジンの最適化」を意味します。
MEOはローカルビジネスに不可欠であり、SEOはWEB集客全般に有効と覚えておきましょう。
一般的なキーワードで検索しても遠く離れたエリアの店舗情報が表示されることはありません。自店舗の情報が表示される相手は「店舗の地域にいる人」「店舗の地域情報を調べている人」に限られます。
効果的な業種は飲食店、クリニック・医院、美容院・サロン、不動産、その他実店舗をもつビジネスが一般的に挙げられています。
対策項目が比較的少なく競合が限られているため対策がしやすく、費用も抑えることが出来ることも特徴的です。
メリット
◆サイトの検索結果より上位に表示されやすい◆
ローカルビジネスの場合、検索結果にGoogleマップが表示されます。基本的なサイトの検索結果よりも上位に表示されます。
また現代では多くの人がスマートフォンで情報収集を行っています。小さな画面いっぱいに表示されるため目を引きやすく、大きな集客効果が得られます。
◆対策の難易度が比較的易しい◆
- Googleビジネスプロフィールに正確な情報を登録する
- Googleビジネスプロフィールに店舗画像や商品画像をアップロードする
- Googleビジネスプロフィールに投稿される口コミを増やす
SEO対策の内容がサイト全体のページ内容や技術的な面に及ぶのに対して、MEO対策の内容は上記のように管理画面に沿った対策が基本となります。
サイトを修正すると機会は多くないためWEB操作の技術に詳しくなくても取り組みやすいです。
◆費用の抑制◆
GoogleビジネスプロフィールはGoogleアカウントさえあれば利用でき、2022年12月28日時点では追加費用は発生しません。
外部に運用代行を依頼してもSEO対策ほど費用はかからないとされています。
デメリット
◆対策可能な範囲が限定される◆
先述通り、MEO対策では店舗の地域内での情報を知りたい人にしか表示することが出来ません。
例えば新宿でラーメン店を運営している場合、横浜にいる人が「ラーメン」と検索しても自店舗の情報は表示されません。
◆口コミによる影響がでる可能性◆
Googleマップでは実際に、お客様による投稿が可能です。グルメサイト同様ですが良い口コミがあれば更なる集客効果が望める一方、悪い口コミは悪い影響を及ぼす可能性があります。
しかしサービスの品質を高めて高評価のレビューを増やしたり、低評価のレビューに対しては丁寧に返信するなどの対応は可能です。
MEO対策のポイント
キーワードを設定する
MEO対策においてもキーワード設定は重要です。基本的にローカル検索によって地域が絞られているので、まずは「飲食店のある地域+飲食店」が基本です。
しかし、これでは競合が多いので、よりキーワードを選定する必要があります。
例えば地域も都道府県より市区町村、市区町村より駅名というように絞ったほうが、より上位表示が狙えます
充実した情報
最低限、以下の項目は埋める事をお勧めいたします。
・店舗名・営業時間・所在地・電話番号・メニュー・属性・支払方法・店舗の説明
HPを所持している場合はURLも記載しましょう。
最新かつ正確な情報の更新
登録情報は常に最新の状態に更新することを心掛けましょう。例えばシーズンメニューや限定商品の提供が始まる際は、都度メニュー情報や写真を更新することで来店動機に十分に繋がります。
新しい情報が公開されているビジネスを好む傾向があるので定期的に更新することが評価UPにもなります。
構造化マークアップでNAP情報を揃える
構造化マークアップとはWebページの内容を検索エンジンが、より分かりやすく理解できるように意味付けすることです。
検索エンジンがサイトの内容に対して、どのような情報を持っているのかを深く理解することができ、それが検索順位により有効に働くとされています。
特にNAP(Name,Address,Phone)情報の統一は必須です。
他のSNSを活用している場合は表記を揃える必要もあります。
いかに、そのお店の情報が他のサービスで引用されているかも重要な評価要素としているため、他のサービス上で統一し、同じお店であることを示すことが大切です。
ex
○Google→ABC株式会社
○その他→ABC株式会社
×Google→ABC株式会社
×その他→エービーシー株式会社
口コミの数を増やしてレビューを上げる
口コミの数と評価の高さは、上位に表示するために非常に重要な評価要素です。多くの人から評価される店舗・拠点をユーザーに情報を提供すべき重要コンテンツとされています。
数多くの店舗で口コ投稿を促すPOPをよく見かけるのは、これが理由です。
他にも細かいポイントはいくつかありますが、先ずは上記を参考にしていただき、活用材料にしてみてください。
株式会社CHIYOの運営店舗でも皆様の目に留まるよう、試行錯誤しながら活用しています。
時代の変化の目を向け、迅速かつ的確に行うことが大切な姿勢です。
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