―ファンを増やすブランディング―

今回のブログでは企業にはとって必要性の高いマーケティング活動の1つをご紹介いたします。それは【ブランディング】です。

ブランディングとは、『ブランドに対する共感や信頼などを通じて顧客にとっての価値を高めていく戦略のことである』と定義されています。

つまり「○○の商品なら△△のブランド」「○○食べるなら△△のお店」「このロゴマークは○○」というようにイメージを作り上げ、定着させるための取り組みです。

ブランディングのメリット

➀価格競争からの脱却

類似商品が多数販売されている昨今、競合他社との安売り競争を行わなければならないケースは多くあります。
ブランディングが確立されていれば商品そのものの価値に加えて、憧れや共感などの「付加価値」が生まれファンが定着し、価格競争の必要性が低くなってきます。

②商品開発などの障壁の操作

高いブランド力があれば商品だけではなく企業自体にファンが定着するため、新商品を発売する際に定着してくれているファンが「指名買い」をしてくれる可能性が高まり障壁を低くすることに繋がります。また「この商品ならあの企業」というブランディングを確立することで、競合他社が参入してくる際に障壁を高くすることも可能です。

③リピート率の向上

お客様は大きく新規顧客と既存顧客の2種類に分けることができます。既存顧客が企業や商品に対して愛着が強くなるために、競合他社の商品と比較するまでもなく購入してもらえるようになり、リピート率向上が期待できます。
リピート率が向上すれば新規顧客顧客獲得のための投資の回収も可能になります、さらにユーザーに好まれる商品開発などに着手できるため、結果として企業全体の収益向上にもつながります。

④コスト削減

定着してリピートユーザーが増えれば、最小限の宣伝でユーザーが商品を購入してくれるようになり、宣伝広告費を抑える事にも繋がります。また商品の販売数が増加した場合は、原材料の仕入れも必然と増加し、取引業者との価格交渉で仕入れ値を抑えられる可能性もあります。

ブランディング成功の秘訣

➀環境分析

市場の中での自社の位置と競合の位置を把握する事は大切です。これに加え訴求するターゲットの要素の分析も重要です。

ⅰ【PEST分析】

P;政治的、E;経済的、S;社会的、T;技術的

ⅱ【3C分析】

Customer;市場・顧客/Competitor;競合/Company;会社

ⅰとⅱを駆使して成功要因を見つけ出し自社の強み、弱みを理解し、時代と市場と人の流れを読み解きブランディングにフィードバックしていくことが大切です。

②ブランドコンセプトの明確化

ブランドが「誰のために」「何のために」「どのように」展開していくのかが明確化されていないと、消費者に伝わりづらくなってしまいます。
今後の展開や5年後、10年後のビジョンを持ち、どのような成長を描いていくのかを示すことでブランドへの期待値も高まります。ターゲットの心を響かせることもコンセプト力の1つです。

次に前述した【ブランディング】内容を飲食店に置き換えて考えてみます。

飲食店のブランディング戦略ポイント

➀メニューや店舗の差別化

お客様は、飲食店のコンセプトとお客様の目的が合致したお店を、その都度選びます。
お客様に「選びやすい」「選びたい」と思ってもらえるように独自性を打ち出し、他店との差別化を図ります。

②立地を考慮する

お店がある地域のニーズと提供するメニューの価格帯やジャンルがマッチしてないと、集客が困難になります。
「高級住宅街の一等地にあるリストランテ」「ファミリー層が多く住む街の気軽に入れるレストラン」などのように、地域性に合わせた店舗づくりもブランディングの1つです。
その地域の人や街の特徴を慎重に調査します。

③宣伝方法の工夫

お店の特徴、強みを、いかに分かりやすくお客様に伝えるかが重要です。どのような媒体を利用し、お店の魅力を適切に発信するかが重要なポイントになります。


上記は基本的なブランディングの内容をご紹介させていただきました。次は目まぐるしく変化する飲食業界を生き抜くための、時代に合った具体的な【ブランディング】をご紹介いたします。

視覚のブランディング

前述した飲食店のブランディングは基礎的な方法であり大切な事に変わりはありません。しかし、現代の飲食業界のトレンドを左右するZ世代をターゲットにする事も忘れてはなりません。

グルメサイトなどの口コミなどがきっかけになる事もあります。ただ、それ以上にお店の雰囲気や世界観が大きく寄与しているのが今の時代です。

お客様はWEBサイトやSNS、看板、外観などのデザインから得る印象が興味を持つきっかけになっています。脳科学者の実験によると人が、ある内容を3日後の記憶は、耳で聞いた場合より、目で見た場合の方が割合を占めている事が分かりました。ビジュアルのインパクトを強くすることで、より印象に残りやすいのです。

お店選びの段階で口コミや店内の雰囲気の画像から想像を膨らませて、お店にいらっしゃるお客様が大半だと思います。来店前のイメージと実際、行ってみたら違かった経験は皆様もあると思います。お客様の期待からずれてしまい次回の来店に繋ぐ機会を失う事は事実です。お客様が、お店と接する様々なタッチポイントで、お店の世界観をぶれずに統一して表現できているということが、お客様に信頼感・安心感を与え、リピーターに繋げる重要なポイントでもあります。

現代社会では、様々な方法で情報が配信されます。もちろん美味しいお料理は、飲食店にとって大切です。他にも、価格や内観・外観も挙げられます。このタイトルにもある『視覚』というのがポイントであり、思わずシェアしたくなるようなショップカード、メニューのデザイン、お店の雰囲気は【お客様がお客様を呼ぶ】新時代の理想的なPR方法だと考えられます。

このブランディングは、お客様がご来店されるまで、体験できない事に焦点を当て、また現代社会のニーズや情報発信の方法を、上手く活用した戦略です。お店の価値を、ロゴ・ウェブサイト・メニュー・ショップカードetc、お客様とお店のタッチポイントの世界観を統一させることによりビジュアルのパワーが発揮され、視覚的に伝えることの重要性が理解できます。

株式会社CHIYOは今まで多くのコンセプトカフェの運営代行に携わらせていただきました。ブランドについて学び、商品について理解を深めて、オーナー様の要望に沿ったお店作りを行っております。

株式会社CHIYOと『人が人を呼ぶお店作り』『お客様がお客様を呼ぶお店作り』この二つのスローガンを掲げて新たな飲食店作りに、ご興味持って頂けたら幸いです。

是非お気軽にお問い合わせください。

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