―今こそ事業展開の好機―

今回のブログでは、企業の事業展開についてお話いたします。
企業は事業成長のために日々試行錯誤しています。現状が好調な企業でも、その勢いは時代の流れとともに消費者の嗜好も変化していきます。
今後は更なるIT化の浸透により激しい変化があることは予想されています。時代の変化と共に、企業も変化し、進化すべく時代に合った事業を立ち上げ、育む必要があります。
そのための行為全般を事業展開といい、この事業展開の施策にはいくつかのパターンがあります。
どのような施策があるか一部ご紹介いたします。

ビジネスモデル

【物販】
個人もしくは企業が製品およびサービスの企画、開発、製造を行い消費者や企業に提供するというシンプルなものです。
物販で事業成功を収めるためには製品やサービスに優位性があることが求められます。「味が美味しい」「品質が高い」「価格が安い」など特徴は様々です。
競合他社にはない自社だけの強みを持っていると、市場で高いシェアの獲得に繋がる可能性があります。

【サブスプリクション】
サブスクリプションは日本語にすると“定期購買”のことであり、一般的にクラウドサービスに適用されるビジネスモデルです。
ユーザー数や使用状況に応じて、定期的に料金が発生するための継続した収益を得ることができます。
ユーザーの要望に応じてサブスクリプションを変更できるという柔軟性が高いため、収益性が高いとされています。

【フリーミアム】
フリーミアムとは製品やサービスの一部の機能を無料で提供し、それ以上の機能を使用するためには購入や有料プランへの移行を促すビジネスモデルです。
クラウドサービスでも多く見られるもので、高い収益性を獲得できるとして人気を集めています。ただし無料で提供する部分と有料の部分でのバランスが難しいので、事業展開として難易度は高いとされています。

上記の内容は一部分なので、企業の体制や既存事業によっては他の施策が適正であることもあります。

事業ライフサイクル

事業には事業ライフサイクル言わば成長曲線というものが存在します。4つの時期に分けられます。
このライフサイクルを見極めて事業展開のタイミングを見計らうのに参考にしてみてください。

◆導入期;市場の認知が低く、費用が先行することになり利益が出にくい期間

・どうすれば製品やサービスが受け入れられるか
・戦略は今の市場、社会にあっているか

このような分析を繰り返し、事業の柱となる製品やサービスを確立するための重要な時期です。

◆成長期;市場の認知度が徐々に高まり、売上も伸びていく期間

・売上が上がる要因はなにか
・さらなる販路拡大が見込める市場か
・事業全体から見たプロダクトの位置づけ

今後どのように事業を発展させるかを考察する時期です。ポイントは事業全体を客観的に分析することです。

◆成熟期;市場に一通りいきわたり、需要と供給nバランスが徐々に崩れ始め、売上の増加も鈍化し始める期間

・これからの事業計画に沿った業務改善策になっているか
・人事システムや研修制度の内容も事業計画に沿っているか

確認、改善する時期です。※また、成熟期では事業が安定している一方、人事システムへの不満が出てきやすい傾向でもある時期です。
事業の目的と達成イメージ、目的達成に向けた事業計画、事業計画に沿った業務とそれぞれの役割の明確化、人事システムの再構築などの対策が有効的な解決に繋がります。
※あくまでも傾向なの全ての企業の当てはまるという内容ではありません

◆衰退期;市場では供給が多くなり、売上の低下が見受けられる期間

・事業の目的を明確化する
・時代に合った具体的な計画を落とし込む
・計画の実行と振り返り
・軌道修正を繰り返す

市場の整理をする時期でもありますが、同時に新たな市場を創っていく導入期でもあります。

事業展開の理由

事業展開の必要性は文頭でも述べましたが、事業展開をする理由を下記ご紹介いたします。

➀既存事業が衰退傾向
少子化や個人消費の低迷により既存事業の将来性の厳しさが予測され、新たな事業の取り組み、成長させ既存事業の穴埋め、あるいは本業に取って変わる事業基盤を醸成させる

②既存事業とのシナジー効果
売上規模拡大や営業拠点の統廃合、研究開発費の強化やノウハウ統合、財務などの調達鼓コスト削減
※シナジー効果とは…複数の企業が協働をすることによって発生するメリット=相乗効果ともいわれている

③海外進出を行う
少子高齢化による国内市場低迷により、自社製品の生産を国内から海外生産に移行し、コストを削減

④企業PR
自社の認知度を高めるため、社風や技術力を広める

⑤M&A後の展開
買収した企業のベースと自社の経営資源やノウハウを生かす

事業展開のポイント

事業展開の一般的な考え方、戦略ポイントをご紹介いたします。

➀経営ビジョンを明確にする
具体的な事業には落とし込んだ時の道標になり判断の迷いを軽減

②市場調査・分野調査
どのような価値を提供し、キャッシュを獲得する方法を明確化させる

③顧客の立場に立った視点
顧客の立場からニーズを探り、提供すべく価値を見出す

④需要の喚起・需要への供給
昨今では費用をかけないソーシャルメディアを利用したサービスや製品の需要喚起となるマーケティング戦略

⑤時間・タスク管理の徹底
事業展開の事例では多くが事業計画立案時に定められた期間内に成功させている

⑥信頼できる第三者の確保
第三者とは、事業に関わる関係者であり、ビジョンを認知してもらい、共感してもらう事によって流通、仕入れなど様々な支援を得られる

⑦広告戦略やマーケティングの実施
ターゲットに購入、利用してもらうための仕組み

⑧主要商品の生産コストダウン
原材料の高騰など市場環境の変化や他社との差別化のために、主要商品、サービスにかかわるコストダウンは常に検討が必要

⑨消費者の信頼を得る
製品やブランドに顧客から確固たる信頼を獲得すれば価格競争の影響の中でも一定の優位性を発揮

⑩新しい市場開拓
主力商品やサービスが定着してくると同時に、他社からの後発商品による追い上げや売上低迷を見込み、新しい市場や顧客の開拓を常に念頭に置いておく

上記のように事業展開には、消費者の行動観察に基づき、時代の変化をタイムリーに察知し、収益を見据える事が重要です。
緻密な計画、戦略を立てるというスタートラインに至るまでのプロセスが大事になります。そこで方向性を確立し目的に向けての実行力も求められ、様々なミッションを乗り越えていく事が成功のカギとなるのです。

補助金・助成金の活用

事業展開の際に活用できると考えられる補助金、助成金を一部ご紹介するので、ご参照ください。

◆キャリアアップ助成金
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/part_haken/jigyounushi/career.html

事業立ち上げに直接的に関係のある助成金ではありませんが、創業期のスタートアップや中小企業にとっての人材確保の際に活用しやすい内容

◆小規模事業持続化補助金
https://r3.jizokukahojokin.info/

販路開拓等(生産性向上)のための取り組みや業務効率化のための取り組みに対して交付される補助金

◆ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金
https://portal.monodukuri-hojo.jp/index.html

革新的サービス開発・試作品開発・生産プロセスの改善を行うための設備投資等の支援

◆事業継承補助金
https://jsh.go.jp/

中小企業者等の世代交代を通じ、経済の活性化を図ることを目的とし、事業再編や事業統合を含む事業継承を契機として、取り組みに要する経費を一部補助

上記は一部を抜粋した内容であり、公募期間・要件は日々変更があるのでご興味がございましたら各URLをご参照ください。


コロナ禍の今、まだまだ回復の兆しが見えない企業が生き残るための対策も国全体で多く見受けられます。
飲食業界は業態によって企業業績が違うのは事実ですが、好調、不調問わず飲食業界は新たな取り組みで業界全体が進化を遂げる契機でもあるのです。

株式会社CHIYOは進化を遂げるべく新たな事業展開を念頭に、オーナー様・お客様を笑顔にして、感動を与える為にチャレンジし続けます。
株式会社CHIYOの取り組みに、ご興味を持って頂けたら幸いです。
是非お気軽にお問い合わせください。

https://www.chi-yo.jp/contents/category/contact/

お問い合わせ