飲食事業のリサーチはどのようにする?その流れから内容までをご紹介

 
生き残りを賭けた戦いの激しい飲食業界ですが、その飲食事業をうまく行っていくために、経営者のみなさまは日々奮闘されています。現在最も力を持つのが情報であり、他の周辺店舗がどのような傾向にあるのか、また人々がどのような志向を持ち、何に惹かれているかを知る必要があります。その努力がなくては、人々のニーズに合った事業が展開できません。ここではそのようなリサーチについて紹介します。
 

飲食事業のリサーチの流れ

 
飲食店の事業に関する情報を得たいときには、飲食店にリサーチをかけることが効果的でしょう。事業は情報が大切です。どのような事業展開をすると成功し、人々の需要を満たせるか、いち早く知ることが可能です。まずは、飲食業界のリサーチをする上での流れについて説明をいたします。
 
リサーチの目的を明確化する
飲食業界について調べたいことや知りたいことがある状態のとき、リサーチをかけることになります。そのためにはまず、飲食業界について知りたい内容や項目を明確にします。その内容によっては、調査方法が変化するからです。また情報として知りたい内容をはっきりさせることによって、その後の調査の方法が決まっていきます。
 
調査方法の決定
調査によって知りたい内容が確定すると、それを調査する方法として、アンケートを実施するか、聞き取り調査を行うかなどの意見や感想の引き出し方を決定していきます。調査する内容によって、最も適した方法が異なりますので、より良い調査の方法を決めていきましょう。
 
調査の実施
調査内容と調査方法が決定すれば、実際の調査を開始します。調査に必要なこととしては、調査の対象に偏りがないこと、調査方法を正確に行うことなどに注意をして行わなければなりません。調査方法によっては調査員の確保が必要な時もあります。
 
分析・検証
調査が終了すれば、そのデータを集計し分かりやすい形に統計化します。次に、調査の結果言えることを分析しましょう。それを通して人々の動向や趣向、傾向をつかみ、人々のニーズがどこにあるかを検証していきます。
 
事業の微調整と実行
分析や検証の結果、自店で実行可能なことを事業の中に取り入れて実行します。また、逆に中止や延期をした方が良いと判断されることも整理します。その結果、変更した事業の妥当性を後に評価することで、事業の変更について振り返りましょう。再びリサーチを行うのであれば、前回に対してどのような項目を調べるのかを決定します。
 

リサーチの内容

飲食事業に関するリサーチは、どのようなことについてのデータを得ようとするのかによって、調査の中身が異なってきます。経営の内容そのものについてなのか、営業の具体的な項目についてなのかなど、対象によっても異なるでしょう。それでは飲食業界にリサーチをかける際に、どのような事柄について質問をしているのかについて紹介をいたします。
 
事業者に向けた調査
飲食店を経営する立場の人に調査を行う際の質問内容は、最近では世の中の動きに対してどのような立場で経営するのかという点に注目が集まっています。2022年2月に、株式会社日本総合研究所は、飲食店を中心に、全国の店舗に対して3つの質問をしました。まず1つ目は、「新型コロナウイルスに関する対応」についてであり、売り上げが減った店舗と、新型コロナウイルスの流行との関連性を調べました。
 
2つ目は、「キャッシュレス対応」についてです。クレジットカード以外のキャッシュレスの方法で、売り上げがどう変化したのか、またキャッシュレスを導入したことによるデメリットについてなどを調査しています。
 
3つ目は、「喫煙環境対応」についてです。これは2019年からの継続調査の一環で、店内禁煙や、店外の喫煙スペースについての調査が行われました。また、喫煙環境を強化したことによる売り上げへの影響も調べています。
 
他にもネットで飲食店の経営者にアンケートをとった結果があります。2021年6月の資料です。内容としては、「現在の業績の調子は良いか?」「長期的な目標は何か?」「店舗の売り上げ向上のために、日ごろから取り組んでいることは何か?」「新規顧客の獲得のために実施していることは何か?」「顧客単価拡大のための具体的な方法は何か?」「支出の減らし方」「テイクアウト販売やデリバリーで継続実施ができなかった理由」「売り上げ向上のために参考にしている情報源は何か?」などの調査結果があります。
 
利用客に向けた調査
飲食店にとって、最もシビアな意見を持っているのが利用客です。実際に飲食店のサービスを受け、その良し悪しを厳しい目で見られているので、業務上の良いと評価されている点や改善すべき点が浮き彫りになります。その最たる例が「ぐるなび」や「食べログ」、「ホットペッパーグルメ」などのグルメサイトです。その口コミや評価によって、それを見た人の行動が決定づけられます。
 
一方で、その信ぴょう性に対して慎重な人も多く、その店舗の統計結果は鵜呑みにしない人も増えてきました。とはいえ、飲食事業の今の声を十分に参考にできるので、経営している立場からは非常にありがたい意見が多く存在しています。
 

まとめ

 
飲食事業は競争が激しい業種の1つです。それだけにどう経営のかじ取りをするのかが厳しく問われます。そこで命になるのが情報です。それを調査して、検証し、新たな事業の方針を決定する取り組みは非常に重要です。その調査の計画から分析まで、飲食店が独自で行う余裕がない店舗も、非常に多い現状があります。そのような時は、リサーチ会社に任せる方法があります。
 
「株式会社CHIYO」は、飲食事業を進めていくうえで重要なアドバイスや調査を実施する企業です。飲食事業のプロデュースやコンサルティングを行っております。それにより、飲食店の経営が波に乗り、売り上げを伸ばしていけるように誠心誠意ご要望にお応えします。どうぞ飲食店の経営者の皆さんもお気軽にお尋ねください。
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