飲食店の開業に必要な業務用品とは?どこで買えるかもチェック!

 
飲食店を開業するにあたっては、さまざまな業務用品が必要になります。飲食店の開業準備にはおよそ1年かかり、必要な業務用品は店舗の内装・外装をしている間から発注するのがいいと言われています。いざ店をオープンさせた後で業務用品に不備がある、数が足りないなどといったトラブルが起こらないよう、必要な業務用品の種類をしっかり把握していきましょう。どこでそろえられるかも合わせてお話していきます。
 

飲食店を開業するのに必要な業務用品とは?

 
飲食店を開業するにあたっては、厨房内で使う物や食器類などありとあらゆる業務用品が必要になります。以下を参考にチェックリストを作って漏れの無いように用意していきましょう。
 
厨房設備
厨房設備は、業態に関わらず、冷凍冷蔵庫・ガスレンジ・シンク・ガステーブル・作業台・コールドテーブル・製氷機・食器棚は必要です。
 
冷凍冷蔵庫は、どれくらいの量の食材を入れるかを考えて容量選びをしましょう。冷蔵を多く使うか、冷凍を多く使うのかによって選び方は異なります。飲食店の営業許可を取るためにも、外側に温度計が付いているものが必要です。スムーズに作業するためにドアの開け閉めしやすく通路を塞がないサイズも考慮しましょう。
 
シンクは2槽以上、食器棚は扉付きのものでないと営業許可が取れません。作業台は一般的に「身長÷2+5cm」の高さが利用しやすいと言われています。製氷機は「席数×1.9kg」程度の製氷能力があるものなど、それぞれ家庭とは異なる飲食店ならではの選び方があります。
 
厨房で使う備品
厨房で使う備品には、調理器具や消耗品があります。
 
調理器具は、包丁・鍋・ざる・フライパン・まな板・ボウル・はかり・計量カップなどです。消耗品は、ラップ・キッチンペーパー・アルミホイル・手袋などです。
 
調理器具も消耗品も、破損したり一時的に大量に必要になったりする可能性を考えて予備の物を用意しておきましょう。
 
食器・テイクアウト用の資材
食器は、お皿だけでも深皿・平皿・小皿・パスタ皿・汁椀・茶碗・丼などさまざまな種類があります。もちろん提供するメニューによって、必要な食器は異なります。コップ類もグラスやビールジョッキ、ワイングラス、湯のみやコーヒーカップなどがありますが、提供するドリンクによって選びましょう。
 
近年テイクアウトも需要が高まっているので、テイクアウトに対応するなら使い捨て容器・紙コップ・紙皿・食品梱包シートなどのテイクアウト用資材も必要です。
 
食器は座席数の1.5倍以上の数が目安だと言われています。ただし回転率や店の規模によっては足りなくなってしまうことも考えられます。それを見越して多めに用意しておきましょう。テイクアウト用の資材は、少ない量のものはコストがかかります。一度にまとめ買いした方がお得です。
 
衛生・清掃用品
衛生用品とは、除菌剤やアルコール消毒液、漂白剤、パーテーションなどです。
 
清掃用品は厨房用と客席用、床用、トイレ用、窓ガラス用などが必要です。また、スポンジやブラシと言った清掃用具も、それぞれの場所専用の物を用意します。
 
こまめに清掃して店内を綺麗に保つことは、集客にも影響します。近年では多くの店で、入り口で消毒・検温を自動でしたり、席でパーテーションを利用したりできるように配慮をしています。
 
卓上用品
客席の卓上備品としては、調味料入れや伝票立て、卓上消耗品としては、つまようじや紙ナプキンなどがあります。おしぼりも、紙製または布製の物が必須です。
 
卓上用品は、お客さんの使い勝手が良いかどうかを基準にえらぶようにします。また、長く使いお客さんの目に触れるものなので、耐久性があり傷や汚れが目立ちにくい物がいいでしょう。
 
レジ用品・備品
伝票やつり銭トレー、レシートロール紙、電卓、クレジットカードや電子マネーの対応端末など、レジ用品も必要です。より多くの支払い方法に対応していた方がお客さんにとって使い勝手の良い店になるはずです。
 
その他
インテリアも飲食店にとって重要な要素です。間接照明やスポットライト、観葉植物やメニューボードなど、必要に応じて店のコンセプトや雰囲気に合った物を用意しましょう。傘立ては、客席数に応じたサイズの物が必要です。
 

飲食店の業務用品はどこで買う?

 
ここからは、必要な業務用品をどこで購入すればいいのを紹介します。
 
専門店
東京のかっぱ橋道具街や大阪の千日前道具屋筋商店街をはじめ、日本各地には飲食店で使用する業務用品を扱う専門店が多くあります。自分の目で見て選びたい、触って重さや質感を確かめて買いたい人におすすめです。
 
卸業者
飲食店向けの業務用品を専門に扱う卸業者も全国に数多くあります。業者によっては、普段見かけることのないオリジナル商品を扱っていることもあります。価格交渉もでき、大量に仕入れることで低コストが実現できるのがメリットです。
 
仕入れECサイト
業務用品の多くはインターネットでも販売されていますが、専門店や卸業者に比べ値段が高いことも多々あります。
 
それでもインターネットで購入したい人には、仕入れECサイトがおすすめです。事業者しか利用できないサイトになっていて、一般向けのサイトよりもお得に飲食店向け商品が購入できるようになっています。
 
居抜きという手も
居抜き物件なら、前のテナントが使用していた厨房設備や家具、調度品などがそのまま利用できます。初期投資が少なく開店できますが、残されたものが異常なく使用できるものなのかはチェックが必要です。また、開店したい店のコンセプトや雰囲気に合っているかどうかも重要です。
 

まとめ

 
飲食店の開業には、ありとあらゆる業務用品が必要であり、どれも最適な数や量、大きさや機能などがあります。開店準備で慌ただしい中ですが、オープンしてからの実際の営業シーンをイメージして、漏れの無いように計画的に準備していきましょう。
 
飲食店の運営代行・飲食店企画を行う「株式会社CHIYO」では、多数の飲食店を手掛けたノウハウを生かし開店準備のお手伝いもさせていただいております。ただでさえさまざまな準備で慌ただしいオープン前の時間に業務用品で悩むことの無いよう、必要な物品のリスト作成や見積もり依頼などを代行させていただきます。飲食店のプロデュースやコンサルティングもさせていただきますので、飲食店の開業をお考えの方はぜひお気軽にお問い合わせください。
 
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