業務委託とは?営業許可申請も外注すればスムーズに飲食店を開店・開業できる!

 
飲食店を開業するには店舗用物件を探し、資金の借り入れをし、メニューを開発し、内装や外装を検討し、スタッフを採用し…というようにいくつものハードルが存在します。ただし、全てのハードルをクリアしてオープンできたからといってそこがゴールではありません。オープンして集客が見込めなければ店を続けていくことは難しいのです。
 
そこで、スムーズに飲食店を開店・開業し、オープン後も長く経営し続けられる店にするためにおすすめなのが、業務委託をはじめとした「外注」なのです。
 

業務委託とは?

 
業務委託とは、店舗の名義人が第三者に実質的な店舗運営または業務の一部を任せることを言います。
業務委託と似たものにフランチャイズがあります。フランチャイズとは本部と契約することでフランチャイズ店のオーナーとなり、本部から店名やサービス、商品などを扱う権利を得てビジネスを行う仕組みのことです。
業務委託は依頼を受け業務の一部を担うこと、フランチャイズは本部の持つネームバリューを借りて経営をすることという違いがあるのです。フランチャイズは本部のノウハウを厳守する必要があるので飲食未経験者でも挑戦しやすいのに対し、業務委託は飲食経営に対する豊かな知識と経験がある人に限られます。
 
飲食店における業務委託は、次のような業務を任せられます。
 
接客スタッフの人員確保
飲食店のスタッフの採用は難しいものです。というのも、飲食店における離職率は他業種に比べてダントツの1位なのです。開店間もない店舗はただでさえオーナーの負担が大きいものです。そんな時に業務委託していれば、スタッフの人員確保に頭を悩ませる必要がありません。
 
料理長の派遣
料理長になる人材が見つからない場合も、常務委託先から適任を派遣してもらえば安心です。料理のクオリティを保つだけでなく、既存メニューの見直しや新メニューの開発なども依頼できます。
 
店長の派遣
店によっては、店長を派遣してもらうことも可能です。接客指導や食品備品の管理を任せることができます。
 

委託の種類

飲食店の業務委託は、次の2種類の形態があります。
 
経営管理契約
開店準備の整った店舗を委託者が用意した上で受託者に経営を委託する方法です。売り上げもリスクも全ては委託者に帰属します。受託者は人材や経営ノウハウを提供し、受託料として毎月一定の割合の報酬を受け取ることになります。報酬は、「人件費+売り上げの〇%」ということになります。
 
経営委任契約
委託社名義での経営ではあるものの、売り上げもリスクも受託者に帰属する方法です。委託者は、営業権の使用料として毎月一定の割合の報酬を受託者から受け取ります。委託者はリスクを負う必要が無いものの、売り上げが上がっても報酬は変わりません。
 

営業許可を取るには?

 
飲食店を開店する際には、「飲食店営業許可」を取る必要があります。飲食店営業許可は保健所に申請をし、各都道府県知事が定めた施設基準に合格しているかどうか審査してもらいます。審査は大きく分けて「食品衛生責任者を置いているか」「保健所の検査に通り営業許可書を取得しているか」という2つの要件を満たす必要があります。
 
食品衛生責任者とは?
食中毒者や食品衛生法違反を起こさないよう管理運営するための責任者が、食品衛生責任者です。調理士・栄養士の資格保有者、食品衛生責任者養成講習会受講者が食品衛生責任者になれます。複数の店舗を展開する場合には、各店舗に1名ずつ食品衛生責任者を配置する必要があります。
 
保健所の検査とは?
保健所の担当職員が実際に店舗に訪れ、設備が整っているか審査を行います。検査のポイントは細かく、たとえば「厨房とトイレ両方に手洗いを設置しているか」「シンクのサイズ」「清掃しやすい厨房の床の構造か」「冷蔵庫内に温度計があるか」「給湯機を設置しているか」「食器棚に扉があるか」「調理場と客席が分離されているか」「厨房内のごみ箱にふたがあるか」など、チェック項目は多岐にわたります。
 
営業許可を外注するのも一つの手
内装が完成した後で保健所から「ここがダメ」だと指摘を受けると、修正するにはコストも手間も非常にかかってしまいます。また、営業許可の申請の手続き自体、初めてだととても煩雑なものです。手続きについては行政書士に任せることも可能ですし、飲食店のコンサルティング会社に依頼すれば保健所の検査をパスする間取りをはじめとした出店準備を任せられます。
 

まとめ

 
飲食店を始めるには、店舗物件を決定したりメニューを開発したり人材を確保したりと、決めなければいけないことややらなければならないことが山のようにあります。ただし、店のオープンがゴールなのではありません。オープンというスタートをスムーズに向かえるために、外注できることは積極的に依頼していくのがおすすめです。具体的には煩雑な手続きの多い営業許可申請です。経営が初めてだという人や、メインとする事業以外に飲食店を開きたい人には事業委託もおすすめです。
 
「株式会社CHIYO」では、飲食店の企画・運営代行を行っております。事業委託はもちろん、開店にあたってのコンセプトのご相談やメニュー開発、人材派遣や衛生管理など飲食店経営におけるさまざまなニーズにお応えいたします。営業許可申請についても、ぜひお気軽にご相談ください。
 
 
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