「事業内容」とは?魅力が伝わる飲食業の事業内容の書き方もレクチャー

 
起業する際には必ず、「事業内容」を書く必要があります。事業内容は定款や融資担当者、そして顧客となる不特定多数の人の目にも触れるものです。そんな事業内容は、企業の顔とも言えます。そんな事業内容は、どのように書いたらいいのでしょうか。今回は、飲食業における事業内容に焦点を当ててレクチャーしていきます。
 

「事業内容」とは?

 
事業内容とは、法人または個人の事業主が経営する仕事内容のことです。主としている事業が何かを文章で表現します。
法人を設立する際には、この事業内容を定款に記載する必要があります。また、就職活動のシーンや起業する際の事業計画書、会社のホームページに記載する文章など、あらゆる場面で事業内容は必要になります。
事業内容は1つとは限らず、手広くさまざまな事業を行っている会社もあります。また、同じ商品を扱う会社でも、開発・製造なのか販売だけなのかなど、事業内容は異なります。
 

「仕事内容」や「業務内容」とは違う?

 
事業内容というと、仕事内容や業務内容との違いが分からないという人も多いのではないでしょうか。
仕事内容とは、個人の職業者職務の内容、社員ごとに任されている仕事の詳細を指します。
業務内容もまた、事業内容と混同しやすい言葉です。業務とは、企業の各部署で行われている各々の仕事を指します。つまり業務内容というのは、企業が事業を達成する過程で各々の部署で行われている一部の仕事の内容という意味なのです。
 
つまり、社員個人が関わる「仕事内容」と部署が関わる「業務内容」よりもさらに広義の、企業が手掛ける仕事について表すのが「事業内容」というわけです。
 

事業内容の書き方のポイント

 
ここからは具体的な事業内容の書き方のポイントを紹介していきます。
 
事業内容に定款を反映する
会社は定款に定めた範囲でしか事業を展開できません。事業内容は、定款に記載した内容をまとめるといいでしょう。
 
外部の人にも分かりやすく
定款に記載した内容そのままでは、専門用語などが多くて外部の人にはわかりにくいものです。事業内容は、外部の人に対して会社をアピールする役割もあるので、簡潔で分かりやすい文章がベストです。
 
具体的な記載内容
事業内容は、具体的には次のような事柄を記載するといいでしょう。
まずは、仕事の内容や会社の形態です。小売業なら商品説明やターゲット層、将来の展望などというように、どのような目的で具体的にどんなことをしている会社なのかも必須です。創立年や従業員数、資本金、売り上げだけの情報や組織図、部署の種類、仕入れ先、設備なども会社を理解してもらうのに有効な情報です。
 
そして、何よりもセールスポイントは大切です。簡潔に分かりやすく伝えるためにどのようにセールスポイントを書こうか考える過程は、企業としての一番の強みを考えるよい機会にもなるはずです。
 

飲食業における事業内容の書き方をレクチャー

 
一口に「飲食業」と言っても、「ファミレス・レストラン」「ファストフード」「カフェ」「居酒屋」「回転ずし」「中食(お弁当店などテイクアウト系の店)」などさまざまな種類があり、料理の種類やコンセプトもさまざまです。今回は、カフェを開業するにあたっての事業内容の記載例を次から紹介します。
 
具体的な事業の内容
20代から30代の若者層、とくに女性向けに特化したカフェ&バーを展開します。昼は1人でもゆったりくつろげるカフェ、夜はお酒も楽しめるカフェバーとして営業します。フードもお酒も自然派にこだわることで、健康志向の強い若者層を取り込んでいきます。代替肉を目玉として、メニューを複数考案します。
 
セールスポイント
野菜たっぷりで彩りの良いカフェメニューとお酒を自然派にこだわることで、若者、とくに女性に特化した店を目指します。代替肉を使ったメニューで、若い女性もカロリーを気にせずお腹いっぱいになれることをアピールしていきます。
 
仕入れについて
複数の酒屋問屋を利用することで、その時々に安いものを仕入れるようにし原価を抑えます。
 
販売について
主に20代から30代の女性を中心にした若者をターゲットにして展開します。顧客単価は2,000円から3,000円を見込みます。昼間は1人でも気軽に入れるカフェ、夜にはオーガニックワインなどのアルコールも提供するカフェバーとして営業します。
 
設備について
駅前の商店街にある約10坪の小さな店舗からスタートさせます。敷金・礼金・保証金などは50~90万円ほどに抑え、家賃は30万円ほどを想定します。居抜き店舗をそのまま利用するため設備は整っており、その分を内装費に充てます。
 
人員配置について
調理及び接客についてはアルバイトスタッフを雇い、シフト制で行います。
 

まとめ

 
事業内容は、企業の顔となるものです。飲食業においても自社の強みや魅力、コンセプトが誰にでも伝わるような事業内容にすることで、より多くの集客が見込めるようになります。
 
「株式会社CHIYO」では、飲食店の運営代行、飲食店のプロデュース・コンサルティングを手掛けております。新規に立ち上げる飲食店においても、メニュー開発やコンセプトについてのご相談から備品リストの作成、スタッフの応募対応や面接、研修、多店舗リサーチなどトータルでお任せいただけます。もちろん事業内容についてもご相談いただけます。ぜひお気軽にお問い合わせください。
 
 
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